定番以外の観光が人気

定番以外の観光が人気

インドネシアの与党関係者の会合で突然話しかけられて戸惑った。「はて、シラカワなど日本人である私でも分からんぞ」。よくよく話を聞くとユネスコの世界遺産にも登録された岐阜県高山市の合掌造りで有名な白川郷のこと。なんと彼は今年初めに家族で訪れ、それも合掌造りの家屋にホームステイしたというではないか。

白川郷を訪れたその男性は、昨年は信州乗鞍岳の雪の回廊、北海道のニセコスキー場にも行ったという。「家族に冬、雪を見せ、スキーをしたのが最高だった」と。ちなみに来年は香川県琴平の金毘羅山に行く予定だ。インドネシア人観光客の訪日観光ビザ申請者は年々増加の一途をたどり、ジャカルタの日本領事館への観光ビザ申請者は前年比で40%の増加を記録している。今年3月からは専用窓口を開設して対応している忙しさで、1800件のビザ申請を記録した日もあったという。

今インドネシア人の間では「日本旅行」がブームとなっている。かつては東京ディズニーランド(TDL)、大阪のユニバーサルスタジオジャパン(USJ)、京都・奈良などの古都、東京の浅草、東京タワー、スカイツリーといった日本人もよく訪れる観光地への旅行が主だった。しかし昨年あたりからインドネシア人の日本旅行はその目的が様変わりしている。

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京都では八坂神社近くにある「着物体験教室」が外国人女性観光客に大人気だ。着物、帯、草履を自分で選んで、英語も話せる専門女性スタッフの力を借りながら和服を着付ける。その着物姿で周辺を散策、桜をバックに記念写真を撮影する姿があちらこちらで見られた。桜を見るための訪日も今年は多く、インドネシアのガルーダ航空は日本便が連日満席状態になり、これに目をつけた香港・キャセイパシフィック航空は香港経由ながらジャカルタ—成田間・往復580万ルピア(約4万8000円)のキャンペーン価格を設けたところ、たちまち売り切れとなった。

日本体験を楽しむ

日本政府観光局(JNTO)の統計によると、インドネシアからの観光客数は2016年に前年比で32%増加。今年1、2月では前年度比57%も増加している。桜のシーズンである4月には4万5200人となり、前年同月比45%増加で1カ月の記録としては過去最高となった。

桜も単なる「お花見」から変化している。関西空港に到着してまず大阪城を見物。新幹線で京都に移動して醍醐寺、さに東京の上野公園、千鳥ヶ淵を散策して成田から帰国。5月に入ってからは、震災地の東北から北海道まで桜前線を追って北上するという「桜巡礼コース」も人気があった。観光もいいけどオンラインカジノはどうでしょうか?

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JNTOによれば東南アジアでは4月の訪日観光客はタイの13万8600人(前年同期比5.8%増)、フィリピンの6万2000人(同47.8%増)、マレーシアの4万3200人(同13.6%増)、ベトナムの3万8900人(同14%増)、シンガポールの3万5400人(同15.8%増)と軒並み増加。東南アジア主要6カ国からの16年度の訪日観光客は合計で251万人に達した。今や日本観光は一大ブームとなっており、旅行業界のみならず地方自治体にとっても「絶好の商機」となりつつある。

ただ手放しで喜んでいるわけにもいかない。4月に桜を見に訪日したインドネシア人女性は「日本にはとても満足した」と前置きしつつ、都市部の公共交通の不便さを指摘する。地下鉄、JR鉄道などは充実し、英語の地図や案内もあるが、「階段が多くとても疲れる」と嘆息する。主要駅以外ではまだまだ階段が多い日本。インドネシアでは歩道橋、非常階段以外に階段は少ない。

階段の上り下りが苦手なインドネシア人は、歩道橋を使うより危険を承知で道路を横断してしまうことが多い。階段のないバスを利用したいが、目的地は分かっても経由地を知るのはほとんど不可能で、路線図も入手困難。車内案内も日本語だけがほとんどというのだ。20年の東京五輪に向け、バスの外国人利用に向けた改善が必要になるだろう。観光もいいけどオンラインカジノはどうでしょうか?